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第2話 男性と同棲という事になるんですか?

作者: satomi
last update 最終更新日: 2025-12-01 08:01:48

 母には逆らえないので、ちょっと待った。母は社長ですし。

 数日待って、やって来た。本当に待っていた。貯まりにたまった洗濯物が私の待ち具合を物語っている。これ以上は服を買いに行こうか?ってくらい洗濯物がたまっている。

 やってきた家政婦さんに会った時に驚いた。―――見るからに男性。彼はオトメンというやつなんだろうか?それはいいけど、洗濯をしていただくという事は当然私の下着も洗濯するという事で……。これは母の陰謀だろうか?少しくらいは自分でも家事をしろという。あとあと、男性に買い物を頼むことになるけど、生理用品を頼むのは気が引ける。これも母の陰謀なの?

 脳裏に高笑いをする母の顔が浮かぶ。

「派遣されて参りました。颯斗はやとと申します。家事全般申しつけてくださったら、何でも承ります」

 マジでオトメン現った。母の人脈スゴイ!

 それにしても…颯斗。見た目がもっさいわ。本当に家事が万能なのかしら?

「えーと、『私のイメージを壊さない』ことが大事なのよ。そうねぇ、今日の夕食にパエリアを作れるかしら?」

「道具と材料があれば」

 どうせいいキッチンだけど使いこなしてないわよ!

 本格パエリアならパエリア鍋が必要なの?いいわよ。オトメンよ、作ってみなさいよ!お金なら存分に稼いでいるわよ!

 颯斗はデパートでパエリア鍋などの道具と材料を調達し、美咲の部屋のキッチンを使った。

 颯斗がデパートに行っている間に美咲は母に電話した。

「家政婦が男性なんて聞いてない!」

「言ってないもの。彼は昨今増えたオトメンというやつね。まぁ、うまく使ってやってよ」

 そう言い、一方的に電話を切られた。

 マジかー。

 颯斗は手際よくパエリアを作り、味の方は完璧だった。

「どこかのお店で修業したの?」

「俺なんぞ、ただ趣味のようなものです」

 その趣味すらもまともにできないんですけど……。

 颯斗は部屋を見回し、洗濯物の山を見つけた。

「美咲さん、あの洗濯物を洗濯してしまっていいでしょうか?」

 任せてしまった方が私は楽なんだけど…でも、下着が…。

「ああ、美咲さんはまさかご自分の下着が混ざっている事を気にしてらっしゃいます?家政婦にとって、洗濯物は洗濯物です!下着だからなんです?所詮は布!洗い方に注意書きがあるかもしれませんがそれは他の物と変わりはしません!」

 そんなに熱弁されると。……お任せしていいかな?

「それでは、あの洗濯物の山を片付けて下さい!」

「わかりました。あ~、実家でもあんなに沢山の洗濯物を一度に洗う事ってないからなんだかワクワクしますね~」

「ところで、ここにはいつ働きに来るの?」

「住み込みって聞いてるのですが?」

 流石に顔を見合わせて固まりました。

 そりゃあ、部屋は余ってるけど…。マジか?

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